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PRRS, PRDC

パイプストーン×ゾエティス 特別インタビュー
米国の経験から学ぶPRRS対策 後編

ゴードン・スプロンク先生 パイプストーンホールディングス取締役会長
スコット・ディー先生 パイプストーン獣医サービス研究部長

米国におけるPRRS対策の知見について、スプロンク先生とディー先生にお聞きしました。

生ワクチンと不活化ワクチンの違い

米国では、PRRSウイルスに有効なワクチンとして、弱毒生ワクチンと不活化ワクチンが販売されています。これら2つのワクチンについて、ディー先生が解説しました。
「生ワクチンは生きた野外ウイルス株を弱毒化して作られています。ウイルスを適切に処理することで病原性が低くなります。これが豚に投与されるとPRRSに必要な細胞性免疫という特異的な免疫を誘導します。」

「不活化ワクチンは、野外から分離されたウイルスを化学物質で死滅させています。PRRSウイルスの場合には、不活化ワクチンは十分な効果を示しません。PRRSウイルスを抑制するのに適切な免疫応答を刺激することができないからです。」

スプロンク先生は、不活化ワクチンは安全である代わりに必要な免疫刺激が得られないことに言及しました。「米国には不活化ワクチンがかなり以前からありますが、基本的に、良い結果をもたらした例はありません。」

農場に最適なワクチンの選び方

パイプストーン社には施設が整備されていて、比較対照実験によって異なるワクチンを評価することができます。豚を実験的に感染させ、経過をみていきます。各ワクチンにおける豚の成長速度、へい死数、経済的利益を分析します。その情報を農場の担当獣医師に伝えて、農場で使用するワクチンが決定されています。

スプロンク先生はPRRSワクチンの選択について3つのポイントを挙げました。

  • 1.データに加えて、ピッグフローや農場の特徴など全ての項目を考慮に入れて決めてください。
  • 2.農場で得られたデータや情報から判断してください。ある特定の時期の豚群の成績だけを見て決めることがないようにしましょう。
  • 3.ワクチンを頻繁に変更しないようにしましょう。1つのワクチンを継続して使用し、結果を分析して、農場で得られたデータから最適なタイミングで接種されているかを確認してください。

日本の生産者へのメッセージ

ディー先生:パイプストーン社ではPRRSのコントロールに成功し、撲滅に近い状態まで来ています。空気フィルター、陰性種豚、陰性精液、ワクチンなど利用できるツールは揃っています。優れたバイオセキュリティと組み合わせれば、経済的損失にも生産成績の低下にも苦しむ必要はなくなります。実現可能であることは疑いの余地がありません。規律正しく取り組み、投資を行い、日々、根気強く手順にしたがって実行してください。

スプロンク先生:日本の養豚産業の皆様にも、米国の生産者に送ったのと同じ激励を送ります。PRRSが私たちの地域や国に入ってきてから40年間で、かつてないほど私たちは勇気づけられています。全米規模のPRRS発生率を見ればわかりますが、ワクチンをはじめとする対策を講じることによって、私たちはPRRSに対して前向きな気持ちでいます。日本の生産者にも同じ前向きな気持ちを経験して欲しいと願っています。

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