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マイコプラズマ, PRDC, AIF

特別インタビュー③

早わかり!米国における豚マイコプラズマ性肺炎の取り組み事例(前編)

ジョセフ・コナー先生 カーセージ・ベテリナリー・サービス(米国)

マイコプラズマ ハイオニューモニエ(マイコプラズマ)は豚の肺炎の原因であり、豚呼吸器複合病(PRDC)の主要病原体の1つです。マイコプラズマ対策の最新知見について、ジョセフ・コナー先生が解説します。

コナー先生インタビュー:米国における豚マイコプラズマ性肺炎の取り組み事例 前編(6分)を視聴する

マイコプラズマが養豚経営において重要視されている理由

マイコプラズマは、PRDCの主要病原体の1つであり、養豚経営においてこれからも重要であるでしょう。米国、そして世界的規模で、マイコプラズマが豚の呼吸器病の主因であり、養豚経営における生産コストに重大な影響を及ぼすことがわかっています。

米国におけるマイコプラズマ対策

米国ではすでにマイコプラズマの撲滅にむけて歩みはじめています。比較的安定していると思っていた豚群でも、これまで考えていたよりマイコプラズマによる損失が高いことを示すデータが増えきていることが、この撲滅に向けた歩みを加速させています。最近のデータでは、マイコプラズマに感染している豚1頭当たりの損失は2.30ドル〜3ドルであることが示されています。複数のウイルスが同時に動いているケースでは、マイコプラズマによる損失は、おそらくその2、3倍になるでしょう。

撲滅について考える際には生産方式に注意することが重要です。米国では主に分離・隔離生産方式なので、母豚群から病原体を排除するコストは、肥育豚群のそれと比べて少なくて済みます。そして、肥育舎を空にすることで撲滅できます。一方で、日本で一般的な一貫生産であれば、マイコプラズマを撲滅するというより、コントロールすることに重点的に取り組みます。

マイコプラズ対策としてのワクチン投与

ワクチンは、マイコプラズマをコントロールして経済的損失を最小限にする重要な方法です。過去10年間で、ワクチンにおいて重要なのは「投与のタイミング」だということがわかってきました。
私たちの調査では、母豚から子豚への伝播率が高い場合、子豚の感染率は非常に高く、離乳後まもなくマイコプラズマの伝播が活発になります。一方、母豚から子豚への伝播率が低い場合、12〜14週齢の時、または肥育後期にマイコプラズマが活発に動くことがあります。そのため、私たちは長年にわたる情報収集や研究の結果、3日齢でマイコプラズマワクチンを投与しています。 ワクチンの早期投与は、遅い時期のワクチン投与と同等の効果があるとともに、離乳時にマイコプラズマの浸潤が高い場合には、離乳子豚が保菌豚と接触する前に防御効果を付与できることがわかっています。

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