人
人はウイルスや細菌などの病原体を持ち込みます。家族、従業員だけではなく、集配業者、近隣の同業者あるいは観光客にも注意が必要です。
病原体を持ち込まないためには、消毒だけでなく、農場内用の服に着替える、畜舎ごとに専用の靴に履き替えるといった取り組みも有効です。
踏み込み槽
踏み込み槽は靴や靴底の消毒を目的としますが、土や排泄物が付着したままでは消毒効果が大きく低下してしまうので、汚れ落とし用の水槽あるいは水圧式の洗浄ノズルを用意し、消毒前に靴表面、靴底を洗浄するとよいでしょう。直射日光下に放置せず、汚れたら速やかに取り替えましょう。
[主に使用される消毒薬と使用のポイント]
ヨード系製剤
- 使用説明書に従い、規定濃度に希釈し使用。
- 紫外線に弱いので日光を避け、必要に応じてふたなどを設置する。
- 薬液は毎日交換する。
消石灰
- 水10リットル（およそバケツ1杯強）に対し、消石灰100～200g（100gはおよそ計量カップ八分目）を溶かす。
- 2～3日ごとに薬液を交換する。
逆性石けん
- 使用説明書に従い、規定濃度に希釈し使用。
- 有機物が混入すると大きく効果が低下するので、消毒前洗浄を欠かさない。
- 薬液は毎日交換する。
手指
畜舎内に入る際、必ず手指を洗いましょう。各畜舎の出入り口に、お湯が出る手洗い器を設置すると効果的です。エタノールやアルコールスプレーを置くのもよいでしょう。
[主に使用される消毒薬と使用のポイント]
逆性石けん
- 水またはお湯で爪の間から指、手～手首までを洗浄する。
- 規定濃度に希釈した逆性石けん液に浸す。
- 皮膚が弱い方は、再度、水で洗い流す。
