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畜舎

いちど侵入した病原体は、畜舎にたまった有機物(糞尿、毛、皮膚、おがくずなど)の中で繁殖します。畜体への感染、発症を防止するには、有機物の除去と消毒が欠かせません。消毒の前準備として、畜舎の床に積もった排泄物の除去、水洗浄、その後にしっかり乾燥させることで消毒効果がぐっと高まります。

定期消毒

畜舎全体は毎月1〜2回、天井、畜房の側壁、床面は毎週1回を目安として消毒します。薬液噴霧前に、不要な器具、天井のくもの巣、片隅のホコリを撤去しておきましょう。
家畜が在舎している間に消毒を行うので、毒性の低い消毒薬を使用し、給餌器・給水器の消毒も同時に行ないましょう。
消毒薬は規定濃度に希釈し、動力噴霧器で天井、壁、床面に噴霧します。

使用量の目安

  • ヨード系製剤:0.6リットル/m2を使用する。
  • 逆性石けん:1〜2リットル/m2を使用する。

空舎消毒

家畜が移動し畜舎が空いた時に消毒を行うので、有機物を徹底的に排除して効果的な洗浄・消毒を行なうチャンスです。汚れの溜まりやすいところ(隅、床と壁の接合部分、給餌器、給水器周辺)や、換気扇周囲、電灯、排水管周辺など普段手の届かない部分を重点的に消毒しましょう。除糞前に散水して排泄物をふやかしておくと効率的です。
定期消毒と同様に給餌器・給水器も同時に消毒しましょう。

 

≪消毒を始める前に  畜体≫