Q&AQ&A
Q1
長期間にわたり体内に薬剤があっても安全ですか?
注射用プロハート12安全性試験において、常用3倍量投与群においても安全性が確認されています。注射用プロハート12として6倍量投与による観察においても臨床上問題となるような異常は認められていません(注射用モキシデックSRの申請資料)。
Q2
猫やフェレットに使用できますか?
「注射用プロハート12」の猫やフェレットへの安全性ならびに有効性は確認されていません。
猫やフェレットへの使用は避けてください。
Q3
イベルメクチン感受性犬に対する「注射用プロハート12」の安全性は?
イベルメクチン感受性コリー犬に対するモキシデクチンの安全性を確認するために、モキシデクチンとして、0.17mg・0.51mg・0.85mg/kgをイベルメクチン感受性コリー犬(15頭、各群5頭)に投与して、21日間臨床観察しました。いずれの投与量においても、異常は観察されませんでした(注射用モキシデックSRの申請資料)。
Q4
使用する注射針のサイズは?
注射用プロハート12の添付文書には、使用する注射針のサイズを「18G~21Gの針を用いる」との記載があります。
Q5
取り扱い上の注意に、「懸濁後は、2~5℃に保存し、8週間以内に使用すること」と
あるが、さらに「できるだけ4週間以内に使用してください」とはどういう意味ですか?
懸濁後の安定性試験により、8週間以内の使用が定められていますが、診療現場では断続的に冷蔵保存をせずに、診療時、一定時間室温に放置する可能性もあるので、実際の使用を4週間に短縮することを推奨しています。
Q6
なぜ、懸濁用液を用いるのですか?
懸濁用液を用いる理由は、粉末注射剤(ミクロスフェア)の均一な懸濁状態を保持し、均一な懸濁液を投与するためで、溶解が目的ではありません。
Q7
添付文書に「蚊の発生後1ヵ月」とありますが、冬期でも投与できますか?
冬期においても発生し、吸血活動する蚊(チカイエカ)が存在し、その蚊は犬糸状虫を媒介することが知られています。従って、1年を通して犬糸状虫を媒介する蚊の発生は認められていることから、低リスクであっても冬期に注射用プロハート12を投与することで感染のリスク防げます。
Q8
冬期に投与した場合、次のシーズン(春~秋)の犬糸状虫の感染を予防できるか心配ですが大丈夫でしょうか?
注射用プロハート12の投与12ヵ月後に犬糸状虫の人工感染を実施し、100%の予防効果があったことが確認されています。従いまして、どの時期に投与しても注射用プロハート12は12ヵ月の予防効果を発揮します。
Q9
12ヵ月間のフィラリア予防は必要でしょうか?
沖縄のように温暖な地域以外でも、1年を通して感染リスクは存在します。温暖化により、また犬の家族化やライフスタイルの変化による犬の活動範囲の拡大により、予期せぬ感染リスクは増加していると考えられます。また、注射用プロハート12は1回の注射で12ヵ月の予防ができるので、コンプライアンス不良が原因の予防失宜の問題を解決できます。