特 長

features

特長1投与後、早期に免疫を賦与(同居感染試験)

抗体陰性の子牛におけるIBRの免疫成立時期を推定するため、TSV-2投与後、一定の間隔をおいて、強毒株により攻撃した感染牛(攻撃対照群)と同居させて評価した。

供試牛

体重202~270kgのIBR抗体陰性で臨床的に健康な子牛17頭

方 法

各投与群の牛は、以下の試験スケジュールに従いワクチン投与した。攻撃対照群、各TSV-2投与群及びTSV-2無投与群を一斉に同居させ、その状態を11日間継続し、毎日各供試牛の直腸温を測定し、臨床所見を観察した。

臨床スコアの変化

直腸温度の変化

結論

TSV-2を投与し、IBRウイルス強毒株攻撃群と同居させたときの防御効果は、ワクチン投与24時間以内に成立することが示唆された。ワクチン投与直後にIBRウイルス強毒株攻撃群と同居させた牛は、感染を完全に防御できなかったが、ワクチン無投与牛に比べて症状も軽く、発症期間も短かった。

(出典:申請資料)

特長2高い安全性

温度感受性株を用いているため、ワクチンウイルスは鼻腔内付近で増殖し、
体内深部では増殖が抑制されます。

TSV-2の株は、正常な牛の体内温度である39℃あるいは
それ以上の温度では増殖しないことがin vivo試験により証明されています。
温度感受性株は内部諸臓器、発育中の胎子内では増殖が抑制されるため、妊娠牛に対して安心して投与できます。

妊娠牛と子牛に対する安全性が認められています。

TSV-2を妊娠牛に対して常用量及び100倍量を鼻腔内投与した際の
妊娠牛とその子牛に対しての安全性が確認されています。

特長3国内初の鼻腔内投与型ワクチン ※承認・発売された鼻腔内投与型ワクチンとして

鼻腔内に投与することで、局所免疫、さらに全身性の免疫が賦与されます。

  • ①「局所でのインターフェロンの放出
    (非特異的)

  • ②局所でのlgAの放出(特異的)

  • ③全身でlgGの放出(特異的)

温度感受性株であるため、体内深部(39℃以上)に入るとウイルスの増殖が抑制されます。

一般的な注射型ワクチンとの比較

鼻腔内投与型 生ワクチン 一般的な注射型 生ワクチン
投与経路 鼻腔内投与 筋肉内注射
牛に対するストレス
注射痕 無し 有る場合が多い
体内深部での
ワクチン株の増殖
少 あるいは 無し
妊娠牛への投与 可能 IBR、BVD等の胎子への影響や
流産のリスクがある製剤は禁忌
免疫賦与時期
(鼻腔内スワブの検査結果)
局所(インターフェロン):3日~
局所(lgA):2日~
全身(lgG):28日~ 全身:約1カ月後
免疫持続期間 少なくとも4~5ヵ月 抗原によって異なる